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社長日記

2008年12月31日

一週間の日記 12月29日から1月3日まで

12月29日(月)
◇今年も終わり。今日は亀ちゃん、小柳くんと最終会議の予定であったが、風邪で頭が割れそう。パスさせてもらう。地価の病院に行くと、なんか患者多数。

12月30日(火)
◇銀行はこれまで立地で選んでいたが(事務所に近い東京三菱)インターネット時代になると、立地は関係なくなるな。ATMで引き下ろしが出来るなら直営店舗が少なくてもよい。三菱がインターネットバンキングをはじめた時に、すぐに登録したが、とても面倒くさいシステムだったので、やめてしまった。そろそろこなれてきたはずなので、ネットに移行しようと思っていたところ、取引先のラングがジャパンネット銀行に変わったので、いろいろと調べてみた。立地が関係ないと思えば、あとは振込手数料が安いところになる。東三はバカデカクなって銀行業界で一人勝ち、みたいに言われていたが、でかいということはそれだけ維持コストがかかるということだ。そのコストは当然、利用者の負担になってくる。「大きくて強いことは、やがてそれが致命傷になる」と言ったでしょ(笑)。新聞業界で日経が一番デジタル化に対応できているのは、新聞販売店をかかえていないからだ。スーパーでは、西友のネットスーパーが意外と頑張ってる。リアル店舗の負け組がネットに新しい展望を求めることは、企業の存亡をかけた必死さがある。

▼とゆことで、この比較をみつけた。

*りそなが安いな。学大にもりそながあるが、東三の混雑ぶりに比べたら、いつもガラガラ。人気のある銀行ほど混雑して結果的にサービスが悪くなる。サービスを向上させるためには、また投資が必要になってくる。でかくしすぎだからだよ。りそなは、よく調べると毎月の維持管理費が高い。

◇さて、ジャパンネット銀行だが、上の比較表の備考には、「3000万円以上の預金があると毎月5回まで無料」とあるが、そんなバカなと思って、本体のサイトで調べると、必要な預金高は10万円だよ。だいたいが、10万円以下でも、手数料は月額189円だ。

▼ジャパンネット銀行の手数料頁

◇検討の結果、三菱は残しておくが、デメ研の法人はジャパンネット銀行へ、個人口座はシティバンクの口座があったので、そちらのインターネットバンクを申し込むことにした。
デメ研と取引のある法人・個人の方は、よかったらジャパンネット銀行に口座を開設してください。手数料が安くなって橘川、助かります(笑)

◇古くて大きくて強固なものを、たやすく崩すことをIT革命というのだよ。来年は、今年より激しく恐竜たちがのたうちまわる日々だろう。

12月31日(水)
◇今日は、幕張でカウントダウンで9ミリを観に行く予定だったが、まだ熱が完全にひいてないので、あきらめる。

1月1日(木)
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◇世界金融の破綻は、ようやく20世紀の方法論が終焉し、本当の21世紀がはじまる気配を感じます。人類が未来の不確かさに対しての臆病さから古い方法論に逃げ込むとしたら、人類は早晩滅びるでしょう。不確かな未来に対して希望を持ち、手探りで道なき道を灯りなき道ともいえない方向性に進むしかありません。こんなに可能性に満ちた時代局面にたどりつけた幸福感から、僕は高揚感と微笑を禁じえません。

◇20世紀は組織と組織の戦いでした。21世紀は組織と個人との戦いになると僕はかつて書きました。僕らは一緒に戦うことはできません。たったひとりで戦い続けたものだけが一緒になれるのが21世紀だからです。

◇すでに過酷な組織と組織との戦いの中で、多くの友人たちを失い、体調不調を訴える仲間たちがあふれています。僕自身もボロボロです。しかし肉体は滅びても失ってはならないものがあるという確信だけは、ますます輝度をあげています。

◇今、起きている経済情勢は、決して不況などというものではありません。バブルを期待し続けることによって成立した近代構造の土台そのものが壊れかかっています。そして、これこそが「IT革命」と呼べるものです。僕は「インターネットは儲からない」(2001年・日経BP社)という本を出しました。その表題は、単に20世紀のビジネスの範囲で儲かる・儲からないという判断を超えて、インターネットは近代ビジネスを超える、ということを表したものです。21世紀は、インターネットの環境の上に生成される新しい社会構造だと思います。

◇橘川の漠然とした予感では2010年がビッグバンです。ここまで僕らひとりひとりがどうやって到達するかが未来を決定します。あと1年、橘川はラストスパートをかけます。
相変わらず周りの仲間に迷惑をかけ、手間をかけさせますが(笑)今年も、どうかよろしくお願いいたします。


▼2009年の主な作業テーマ
◇公教育
1.「ODECO」は3年を終了したました。文科省と約束した、ODECOを自律させる年です。全く新しい運営構造の構想は、この3年間で作ったので、あとは実現するだけです。


◇地域活性化
1.昨年は、全国30か所から集まった地域キーマンたちに向けて集中講座を行いました。今年は、これを更に充実させ、集まった人たちのコミュニティから生まれてくるものを支援したいと思います。

◇執筆活動
1.深呼吸する言葉。すでに100人以上が深呼吸する言葉をスタートしています。この流れを拡大していくと同時に、橘川の作品も書籍化していきます。更に英語化の作業を進めているので、シリコンバレー方面での展開も考えています。

2.論文。批評集「暇つぶしの時代」から5年たってしまいました。ちゃんとした(笑)論考集は4年に一度のペースで出していこうと思っていたのですが、7割は書きあげている論考をストップさせていました。これを今年は完成させます。20世紀の組織から21世紀の個人へ、時代の中心をどのようにシフトさせていくのかというのがテーマです。版元は決まってませんが、編集は周平君に頼みました。

◇メディア活動
1.bloblo
ペーパーメディア研究所と未来検索ブラジルとの共同プロジェクトを進めています。インターネットとローカルエリアを結びます。新聞販売店との連携によるメディア発行、地域NPOとの連携によるフリペ発行などを準備中です。また電子チラシなどのテーマにも向かいます。広告のあり方も大きく変わってくると思うので「コンテンツとしての広告」の意味を追及していきたい。

2.リアル空間メディア
「インターネット・モデル・ビジネス」の具体化を進めます。インターネットで起きた新しい動きをリアルな空間で実現することです。まずは具体的な場所の確保を進めています。
「ちよだプラットフォームスクウェア」との連携を進めます。

3.オンブック
出版界の成長神話はとっくに崩壊しています。成長以外の別の神話が必要なのだと思います。活字書籍だけではなく、あらゆる表現形態の、新しい人たちが登場出来るプラットホームを目指したい。

◇私教育
1.リアルテキスト塾
時代に向かって語りたい人を募集します。

2.コンサル活動
今年から、本気で企業や組織活動の方向性に対して個別コンサルティングを行おうと思っています。会計士や精神科のような単に外側の知識を勉強しただけのノウハウではなく、時代を生きる素の人間として企業・業界などの未来について一緒に考えるコンサルタントの業種を模索したい。

3.森を見る会
林雄二郎さんと一緒に未来を考える会を進めています。今年は、大きめのシンポジウムなどを行っていきたいと思ってます。

◇関連会社連携
1.株式会社シクミオリジネイション
山北さんとの連携で、企画書制作講座などを実施する予定です。

2.有限会社キーセンス
金子くんとの連携で、新しい商品サイトを検討中です。

3.株式会社ランブリン
昨年末に妹尾さんが新会社を設立しました。編集作業のご相談はどうぞ。


▼橘川家おせち風景
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◇今年は橘川夫婦とも体調万全でない正月だった。それでも親父や弟家族、我が家も久しぶりに全員集合で。おせちの基本品目はカミサンが作り、僕の担当は数の子と金とん。数の子は、本味醂を使ったら、見た目が醤油づけみたくなったが、味は成功。金とんも昨年より良いと娘に誉められる。昨年は裏ごしを手抜きしたからな。橘川家の名物は、味噌豆という名の単なる大豆の水煮。これがないと始まらない。十勝の後藤くんが例年、十勝の豆セットを送ってくれるので、大豆を煮た。カニは根室から届いたたらば蟹。根室の友人に海鮮セットを大みそか着で毎年頼んである。イクラもタップリ来たので、雑煮に入れる。富山からもマスズシを久保くんが送ってくれたようだが事務所に届けられたようで宅急便の不在通知が。カミサンは例年大みそかに燻製をやるのだが今年はパス。代わりに牛タンを煮込む。新年はワサビ醤油で食べるが、後でシチューにするのだろう。

1月2日(金)
◇初夢を覚えてるなんて久しぶりだ。とてもリアルで不気味な夢だった。馬の夢だ。パナソニックの新規事業開発室にトヨタのメンバーが集まり合同ミーティングをしている。僕も参加している。パナソニックのメンバーは、ロデオ型の健康器具の開発ストーリーを説明している。どうやらトヨタと一緒に馬型ロボットを共同開発しようとしているらしいのだが、議論がだんだん重苦しい方向に進み、ロボホースが究極の兵器になって新しい騎馬民族が生まれるという、とんでもない展開のところで目がさめた。なにしろ数万頭の核兵器搭載のロボホースが、すべてバラバラのルートとタイミングで目標地点一点を目掛けて疾走していくのだ。ロケット技術がなくても大陸に置けば目標地点まで確実に走りぬけるとトヨタの人は説明するが、パナソニックの連中は困惑している。寝る前に蒼天航路とドラゴンボールを読んだ影響だらうか。渋谷陽一が出てきて、橘川、ストーンズはワイルドホースで決まりだからな、と言っていた。

◇トヨタが生き延びるには、ITSを本格化させた移動体ロボットだろうな、と漠然とイメージしていたところに風邪の熱で、正月早々寝ざめのよくない夢を見てしまった。後輩で「カーオブザイヤー」の次世代版として「ロボットオブイヤー」の商標を申請したのがいるけど、ロボットはかなり本格的に生活に入ってくるだろう。しかし、センサー技術にしてもナノテクノロジーにしても、それを一番効果的に使ってしまうのは軍隊である。

1月3日(土)
◇風邪もようやく終焉に向かう。けだるくて良い感じ。

2008年12月30日

一週間の日記 12月21日から12月28日まで

12月22日(月)
◇モンハンの腕前が上がってきたので、狩りがしやすくなった。アイルキッチンのコックも5人揃った。最初のうちは全く歯がたたなかったので、やめようと思ったが、ここまで来るとやめられない。新人類向けのレベルデザインだな。ドラクエ以来のロープレの進化は、階段や壁の登り方のグラフィックで判断してきた。モンハンが最高水準だろう。

12月23日(火)
◇会社に誰も来ないので、あれと思ったら、今日は休日か(笑)まぁ、のんびり仕事でもしよう。

12月24日(水)
◇ペーパーメディア研究所の青山さん来社。ランチしながら来年の展望を話す。

◇オンブック会議。オンブックの図書目録が出来た。短い期間にずいぶんと出したものだ。

◇教育CSR会議。妹尾、金子、周平くんら集まる。妹尾美恵さんが株式会社ランブリンを創業。

12月25日(木)
◇専門学校の生徒である菅原くんと神保町で待ち合わせ。今日一日、見習で橘川と行動をともにしてもらう。ミロンガでランチとコーヒー。こういう昭和初期の店は、若い人は知らないので、感動していた。千代田ぷらっとほーむへ。藤倉くんに施設を案内してもらう。来年から定期的にこちらの会議室を借りて、いろいろ会議を行う。

◇お茶の水の日販へ。柴田くんと打ち合わせ。「grabee」がオープンした。可能性は広がる。

◇赤坂に向かい、博報堂へ。雑誌「広告」の記事のためヒアリングを受ける。電通・博報堂にたいしては20年前から、内部の人間にさまざまな観点からアドバイスしている。「このままだとやばいですよ」と。そして「危機」が間近になっている。来年は、テレビ局・新聞社の価値崩壊が本格化する。大量生産・大量広告・大量消費・大量破棄の構造が崩れたのだから、代理店も視点を変えなければならないだろう。調整役としての代理店の役割は、これからの社会にも必要となるはずだ。

◇簡単に説明すると、現在、起きていることは戦後社会に成立した、業界単位の巨大なピラミッド構造の頂点が崩れているのであって、業界という社会システム構造の必要性が失われているわけではない。僕は、金融資本が先導してM&Aによる業界再編、トップ企業の更なる巨大化を目指していた時に、全く違うことを考えていた。戦後業界は中小企業に分散されていくべきであり、そのネットワーク構造によってのみ、価値多様化社会を迎えられる、と。テレビ局や新聞社が潰れても、なんら痛みはないが、それが成立している業界が崩壊し、そこで働いている大勢の人たちが途方に暮れることは、とても困る。大手広告代理店は、大企業の代理店としてではなく、業界の代理店として、産業構造の再編を意識すべきなのである。

12月26日(金)
◇ODECOについての社内会議。今日で事務所は休み。井上くんは香川へ。萌ちゃんは、来週も仕事があるようだ。

12月27日(土)
◇どうやら風邪をひいたらしい。

◇滑川海彦が来社。弟の健ちゃんも来社。健ちゃんと相談して、お台場に住むオヤジとオフクロにテレビを買ってあげる。オヤジからメルアドの変更メールが来たが、なんで変わったんだ(笑)

◇滑川と「日々」で食事。相変わらず何を注文しても、うまい。滑川の蘊蓄話も楽しい。今日は漢字の起源についていろいろ教えてもらった。滑川は学生時代「1冊のゴルゴ13から3つの間違いを指摘できる男」という伝説があった。僕が作った伝説だが(笑)

12月28日(日)
◇風邪が本格化。頭がいてえ。近くの病院に行ったが休みだった。

◇1月5日に博多に行きます。「空」が博多事務所を作ったので北田くんと、リーフラスの桃原さんをつなげに行く。夜は宴会なので、参加したい人がいれば連絡ください。緒方さんにも声かけてみよう。


2008年12月21日

一週間の日記 12月15日から12月21日まで

12月15日(月)

リアルテキスト塾11期生の募集を開始します。

◇日本デザイン専門学校の授業。明日の補講をやって、今期の生徒は終了。

COCO・WA・DOCOの半田正浩くんが来社。半田くんは明治大学の大学ベンチャー第一号。学生時代からつながりがあって、こないだ結婚式に呼ばれたんだが、予定があって失礼してしまった。来年いろいろやろう、と相談。

12月16日(火)
◇日本デザイン専門学校の最終講義。僕のことをまったく知らない若い子たちに、好きなことをしゃべれるのは楽しい。最後のワークショップは、なんでもよいから僕に質問しろ、というものだった。お別れの挨拶は、こんな感じ。

◇君たちは大変な時代に社会に出ることがなるけど、いつだって現実は大変なものです。戦国時代でも明治維新の時代でも、その時代に生きていた人は「こんな最悪な時代はない」と感じていたと思う。あとの時代の人が、「あの時代は最高だった」というだけ。今がいつも最悪なのに、あとになると「あの時代は良かった」となる。今が最悪なのは、現実を生きるとは困難を引き受けることだからです。その困難さは引き受けなれればならない。それが楽しいことなのか意味があることなのかは、あとで考えればよい。
 ひとつだけアドバイスをしておきたい。友だちや家族は大切だけど、それは横のつながりだ。人生の中で尊敬出来る先輩と愛すべき後輩を持つことだ。その関係を持つことによって垂直の軸が出来る。水平な関係と垂直な関係が出来て、はじめて君たちの人生は円になり球体になる。がんばって転がっていってください。

(先輩・後輩って、旧来の学校とか会社での関係ではない。時代の中でたったひとりで垂直の関係を作っていくことだ。これが、これからの個人の最大のテーマ)

◇代々木から新宿に向かい、KDDIで、現在僕がやっていることを説明。田尾さんの紹介で行ったのだが、田尾さんも来てくれた。自分のやろうとしていることを興味持って聞いてくれる人がいることは嬉しいものだ。

12月17日(水)
◇午前中に元リクの大野くんが来社。大野くんも50歳になるそうだ。リクルートも来年、創業50周年だとか。亀ちゃんも合流。

◇日販の柴田くんも来社。みんなで昼飯。

◇ストロイエの石川くんも来社。柴田君と三人で珈琲美学でお茶。

◇オンブック会議。

◇デメ研もプロジェクトを手伝ってる「にっぽんe物産市」のサイトがスタートしました。登録、よろしく。

12月18日(木)
◇ロッキングオン会議。渋谷と会議の後での会話。渋谷「おまえは女房に依存しすぎてるかららダメなんだよ」。デメケンは僕が風呂敷を広げて、カミサンがたたむかかり。橘川「イゾンデートル」。渋谷うっぶす。他のスタッフには通じない。渋谷「70年代のだじゃれだ」

◇妹尾さん、やっくん、周平くんが来社。いろいろ打ち合わせ。

◇空の遠藤くんが来社。ODECOで協力してもらっている。来年からは、かなり東京での業務が増えるそうだ。

◇麻生さんの暴走、なんとかして欲しいな。IMFへの10兆円出資も、かっこつかないからと、官僚が数字を言うべきではない、という反対を押し切って言ってしまった。不況対策でやってることは、対策という名の一時的なバラまきだ。構造をどうするのかのビジョンなし。城を明け渡す時に城にある財産を燃やしてるかのようだ。こんなことやったら、消費税のアップがいくらになるのか分からなくなる。自分でゼロからお金をつかんだことのないお金持ちだから、使うことに痛みがない。お坊ちゃんが日本を滅ぼす。

◇国に期待したら、国に期待される。権利主張すればするほど、数倍の支払い請求書がやってくる。大企業や国家という大組織に期待しないで生きるために、派遣やフリーターになったのと違うのか。ここで古い形の組合活動をはじめたら、歴史の後退だ。ふんばりどころだと思う。一緒に頑張るのではない。一人で頑張ってもの同士が一緒になれるのだ、21世紀は。

12月19日(金)
◇渋谷で野沢さんとランチ。

◇アメリカ行くのに事前登録が必要になった。エスタだ。アメリカは世界中の人間のデータベースを作ろうとしてるのか。こないだの新生フラワーズのジョー山中さんのパスポートが降りずにアメリカでのライブが中止になったようだが、アメリカは相当入国管理をしめつけているようだ。ほとんど戒厳令。テロ再発に危機感を持っているのだろう。これだけ国家の力が弱ってる時に、テロ攻勢されたらたまらんのだろう。靴の中に爆弾が入ってたらよけるだけではすまない。日刊ゲンダイと夕刊フジを買った。ゲンダイには、アメリカが戦争を引き起こすみたいなことが書いてある。それによって軍事産業がうるおう、と。そんなわけがない。軍事産業の生産が増えても、その費用は国家が負担するわけだろう。戦争は、投資した軍事費より、勝利して得るべき価値が高いと思われる時にしか起きない。北朝鮮を滅ぼしても、アメリカには得るべきものがない。イラクには石油利権があった。しかし、石油ビジネスが崩壊しつつあるのだから、その利権も怪しいものだ。アメリカは右肩上がりの成長をしてきた国家企業だが、そのビジネスモデルが破綻したのだ。戦争をしかける力も理由もない。戦争しかけるより防衛の方に力を入れるだろう。

12月20日(土)
◇カミさんと渋谷に行き、ヤマダ電気でテレビを購入。売り場で一番、年配の係員に声かけて相談。他の大型店には毎日、調査員を派遣して値段を調べているようだ。データを確認して一番安いと断言。ヤマダ電機は、年配の係員がいる。他のところはみんな若いと思うが。テレビに関して実に詳しくて、どこかのメーカーのリタイア組ではないかと、後でカミさんと話す。デジタル放送からCATVまでなんでも答えてくれる。そのあと、西村でフルーツ食べて、買い物に付き合う。

12月21日(日)
◇夕方、専門学校の生徒の菅原くん来社。周平が駅伝の帰りに来社。山下卓も来て、みんなでコラーゲン豚しゃぶへ。菅原は24歳。山下が僕のところにはじめて来たのが24歳。わいわいといろんな話題で盛り上がる。橘川が最近、瞑想してるのを山下が心配する。昔、山手国広さんが瞑想の途中で倒れたのを知ってるからな。

◇久しぶりに山下に会ったので、いろいろとおしゃべり。僕が言ったのは「今、起きていることは金融恐慌なんかではなくて、IT革命そのものだ」ということ。鳥インフルエンザから東京オリンピックからInvitation (雑誌) から白川静まで話題は多岐。リニアコライダーについて、山下から相談を受ける。来年1月に、山下は大作を出すようだ。1000枚の原稿を書き上げた、と。

「橘川幸夫の物欲資本主義」をスタートさせる。エンジョイ資本主義、ということで。

2008年12月14日

一週間の日記 12月8日から12月14日まで

12月8日(月)
◇世界中が大混乱しているが、問題ははっきりしている。大企業の経営者なら誰でも理解しているはずだ。景気が悪いから自動車が売れないのではない。景気が良くても、すでに自動車は売れなくなっているのだ。これは100年に一度の金融危機なんかではない。物欲資本主義の100年後の到達点である。商品の付加価値を高めるだけのマーケティング方式そのものがバブルそのものの生産構造だったのだ。これからは、必要な機能だけが必要な範囲の中で生産されていくはずである。右肩上がりの生産力増強は終わった。金融崩壊ではなく、近代の生産構造の崩壊なのだ。

◇今週、「森を見る会」があるので、レジュメをまとめている。「森を見る会」とは、林雄二郎さんが「木を見て森を見ず、という言葉があるけど、最近の学者は木どころから枝とか根っこばっかり見てる、それではダメだ」と言われてのを受けて、「それなら、もっと大きな視点で社会を見る会をやりましょう」とスタートしたものだ。定期的にミーティングを続けている。経営者もいればサラリーマンも官僚も、いろんなメンバーが集まってきている。まずは「目的」や「メリット」にあくせくしないで、それぞれの場から未来を見ようとする人たちに集まって欲しいと思う。

◇僕は林さんとは30年近い付き合いをしているが、現実的な仕事をしたことはほとんどない。一緒に「生活情報論」の教科書を編集しただけだ。僕は安易に林さんを利用したくなかったし、林さんも僕とは利害関係もなく、連絡すればご飯をごちそうしてくれた。仕事の関係がなくて、長い間付き合い続けるというのは、僕にとっては、とても落ち着く関係だ。仕事は仕事、それは余計なおしゃべりをしないで、さくさくとやりたい。だけど、僕はおしゃべりが好きなんだ。

◇午後から代々木の専門学校で講義。

12月9日(火)
◇麻布の済生会中央病院で働く実弟の健ちゃんと食事。弟とは13歳の年齢差があるので、兄弟喧嘩もしたこともない。僕のところでしばらく編集の勉強をしてから病院勤務になった。編集業務って、生涯の仕事にするとしんどいけど、人生勉強として考えると、これほど学ぶことが多い職業も珍しい。健ちゃんから病院ビジネスの実態をいろいろ教えてもらう。小泉改革の根本的な誤りをどこかで調整しないと、本当にやばい社会になっていくと思う。

12月10日(水)
◇オンブックの会議。坂元光子さんの『明治・大正の手紙』の編集が終わった。明治の郵便事業の普及によってはじまった私信の大衆化は、現代のメール文化に匹敵するような社会意識の変化をうながしたのではないか、という視点は素晴らしい。ラブレターは、近代日本の恋愛観にも大きな作用を与えたのだろう。坂元さんは慶応大学の卒業論文を再編集して、オンブックで出すことになった。全国で毎年提出されている卒業論文の中から、輝く内容のあるものを見つけてオンブックにしたいものだ。

◇明日は「森を見る会」。講演は時々やるけど、いつもは、自分の中に楽曲(テーマ)がいくつかあって、それを客層に合わせてアレンジしてきたが、林さんが聴講者の中にいるというだけで、生半可には出来ない。ほぼ徹夜でレジュメを完成させる。

12月11日(木)
◇ロッキングオンの会議。今年も年末は幕張のカウントダウンだ。

◇霞が関ビルのリクルートエージェントのセミナールームで「森を見る会」を実施。会場については、リクルートエージェントの村井社長にお世話になる。30数名、懐かしい人を含めて多種多様な方が集まった。小谷正一さんの最後の番頭さんである大熊さん、楽天創業者の本城くん、80年代ベンチャークラブを仕切っていた前田さん、アクトビラ創業社長だった大野くんなどなど。気合をこめて、「小泉毅という現在」を語る。

◇終了後、いろんな人からいろんな質問を受ける。

▼霞が関ビルの前のツリー・イルミネーション
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12月12日(金)
◇昨日のレジュメと、質疑応答をまとめなおして原稿にする。ちょっとオンブックで出せるか検討したい。たとえば、こんな感じ。

質問=田母神俊雄航空幕僚長の発言についてどう思うか

回答=発言内容については、「まぁ、そういう考えがあっても良いけどね」というぐらいの感じしかしないが、気になるのは、いわゆる「KY」(空気読めない)という奴ですね。田母神さんは、空気が読めないのではなくて、独自の空気の中で生きてきた、という感じがします。仲間内だけが吸える空気を共有している。これはオウムの時もそうだけど、その空気の中に入ってしまうと、共通の言葉を吐かないと、まさに「KY」になってしまうのでしょう。それは怖いですね。「KY」という流行語は、逆にいえば、今は共通の世間という「空気」そのものがなくなって、それぞれの言葉によって小さな空気圏を作らなければならなくなっているのではないか。田母神さん的な発想は、結構あちこちに塊としての空気圏が存在している。全国民が共通するような「空気」ではなくて、多種多様な「空気コミュニティ」が存在してきている、ということに僕は関心があります。テレビのコメンテーターの言ってることが「時代の空気」だと思うようなことだけはやめてほしい

12月13日(土)
◇ひたすら眠る。眠っても眠っても、まだ眠れる。来年は忙しくなりそうだ。今は、眠れるだけ眠る。

12月14日(日)
◇モンハンの狩りに出かけてた。「絶対強者」といは、すごい名前だ。「絶対的自由の冒険」というのは竹内芳郎さんの本だけど、あまり好きになれないキャラだった。

◇亀ちゃんと電話でお互いの状況報告。亀ちゃんは今週は関西と北海道だな。僕の講演会はどうすればできるか、と聞かれたので、「案内」を作った。しかし20年くらい、僕もあちこちで話をしてきたな。呉服組合、文房具業界団体、眼鏡業界団体、なんでもありだ。知らない世界で話を出来るのは楽しい。


2008年12月07日

一週間の日記 12月1日から12月7日まで

12月1日(月)
◇今日は日本デザイン専門学校の授業の予定なんだが、八王子の中学校の校長会で、気分調査の報告会があるので、専門学校の方は、ソニーデジタルの福田社長に代講を頼んで、僕は八王子へ。四谷中学に来てくれ、というのでてっきり新宿の僕の母校の四谷中学かと思ったら八王子にもあるらしい。遠い。八王子エリアの7つの中学校の校長先生が集まっていて、報告会。いやあ、やはり現場は勉強になる。
 僕は学生時代から、高山英男さんの子ども調査研究所に出入りしていたので、子ども調査研究所のグループインタビューなどで、都内の小中学校へ行ったことがある。企業に依頼されたマーケティング調査なんだけど、学校の中にも協力的な先生がいて、アンケート調査なども生徒に配布して回収してくれた。それが80年代になって、学校の中にそうした企業活動が入りこむことが完全に出来なくなった。一私企業の営利目的のためにパブリックな学校を使ってはならない、という、まあ、もっともな理由である。父兄の側にも、たとえば松下電器のアンケート調査をやって、その学校にソニーの社員の子どもがいたら問題になる、みたいな感覚があったようだ。
 それはそれで理にかなっているが、でも実際は、子ども調査研究所のような、消費社会の中の子どもの生活や意識を探っていたシンクタンクの人と関わることは、学校の中の子どもたちしか知らない学校の先生にとっても有益な作業だったと思う。
 気分調査は、さまざまな企業に頼まれて調査実施した経験があるので、この手法を学校と組んで定期的な子ども意識の定点調査をやりたい。

12月2日(火)
◇品川で駅弁を買って新幹線で京都へ。今年は何度目かな。ホテルはいつもの四条三井。ホテルに荷物を置いて、北田くんの「空」に行く。情報交換して、来年、一緒に博多に行くことになる。北田くんとは12年の付き合いになるが、不思議なつながりである。

◇昨日から先乗りで京都に行ってたカミさんと合流。北田くんの奥さんの推薦で「祇園・迦陵」へ行く。料理の質、量、値段、文句なし。京都はお店がたくさんあるのでガイドブックでは探しようがない。やはり地元の人に聞くのが一番。

◇食事のあとは、近くの高台寺のライトアップを見に行く。紅葉の時期に合わせてライトアップするのだが、あまり期待もしないで行ったのだが、池に写り込んだ紅葉の鮮やかさは、とてもきれい。

▼高台寺の紅葉ライトアップ
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12月3日(水)
◇ホテルの朝食は高いだけでたいしたものではないので、町中の定食屋で朝食。二人で清水寺に行って現地解散して、ウロウロと散歩する。清水寺の参道をはずれると、大きな墓地があって、そこを下る。六波羅蜜寺から六道の辻へ。辻のところに「幽霊子育て飴本舗」がある。なんだか、おどろおどろして世界だな。

◇錦小路でカミさんと合流して、五条の漢字能力検定協会へ行く。大久保くんやスタッフの方たちと打ち合わせ。なんだか話が弾んで、新幹線の最終に近くなってしまう。来年は、また京都に来ることが多くなりそうだ。

12月4日(木)
◇ロッキングオンの会議。新幹線疲れと、風邪が抜けてないので、だるい。

◇blobloの打ち合わせで、ペーパーメディア研究所の青山さん、パズブロックの長田くんが来社。

◇金子くんと打ち合わせ。地域で頑張ってる人たちを、うまくつなげられるような仕組みを作りたいね、と。

◇夜、アクトビラの元社長の大野くんが来社。広本にも電話したら、来るというので合流。広本はUPU時代に大野くんの父上の大野明夫さんにインタビューしたことがあるそうだ。JAIPAの会議を終えた亀ちゃんも合流して、カミさん含めて、近所の「砂山」へ行く。この店は「サザン」と読む。サザンオールスターズがBGMである。

◇いろんな話題が飛び交ったが、鳥インフルエンザ(パンデミック)の問題は、今、あちこちで話題が大きくなってきた。なんだが、関東大震災や富士山大爆発のように聞こえるが、それよりはかなり現実性がありそうだ。備蓄体制を組まないとと思って、ネットでスーパーを探したら、以外と「西友」が先行してるな。とりあえずトイレットペーパーなどをまとめて購入。今の西友はウォルマートの傘下だけど、チラシ割引など、かなり必死に立て直しをはかってる感じがする。いずれ、ウォルマートも撤収するだろう。

12月5日(金)
◇風邪が抜けない。部屋で事務処理と原稿書き。

12月6日(土)
◇家電は安くなったよな。無印良品でアイロン買ったら2900円。これなら数年で壊れてもいいや、という気になる。パソコンも5万円、3万円となってきた。テレビだって40インチで10万ぐらいのあるな。テレビはニュース以外はあまり見ないので、大型である必要はない。それで買ったのが「お風呂・ブラビア」。パナソニックも出しているが、お風呂用ワンセグテレビ。選んだ基準はデザインとラジオがついていること。お風呂はもちろん、パソコンの横でもベッドの枕の横でも、トイレでも台所でも、持ち運びしている。昔、ソニーのエアーボードを買ったけど、わりと早めに壊れた。

▼僕の机の上のブラビア
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12月7日(日)
◇日本のバブル以降、外資が攻めてきて、M&Aが盛んになり、古い企業がファンドに買収されたり、組織内で派閥抗争があったりで、相当な数の人材が放逐されたのだと思う。経営陣の一角であれば、それなりの個人資産を作っただろうから、放逐されても職につかないで、ブラブラしてる中年男性が多いのではないか。今更、普通のサラリーマンにはなれそうもない人たち。中年ニートだ。パチンコ屋に行くと、派手なお水風のおばさんと、休日の管理職っぽい中年男性が目につく。日本の企業は、過酷な競争と権力抗争を推進したがために、とても大きな人材の空洞化を生みだしてしまったような気がする。