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社長日記

2006年09月23日

オンブック流の復刻シリーズ

 北海道・帯広の雄大な青空にうちのめされてきました。東京に帰ってみると、同じ日本とは思えない。でも同じなのだし、同じでなければならない。東京と帯広(など)が有機的な関係になれるような動きを作っていきたいと思う。

 さて、帰京して早速、オンブックの作業に戻る。オンブックは新しい人をデビューさせることと、すでに書店で販売していない本を再デビューさせるプロジェクトです。こないだ日経BP社へ遊びに行った。BPには藤田くんや斎野くんら、古くから仲の良い友人たちが頑張ってる。大昔、インターネットがなかった頃、ニフティサーブの「掲示板」に僕は書き込みをした。「僕の事を知ってる人は連絡ください」と。ネットは再会のメディアだ、ということを強く思っていた時代なので、僕はネットで出会いよりも再会を追求していた。連絡をくれたのが斎野くんだ。昔、僕の本を読んだことがある、と。早速、僕が運営していたパソコン通信「CB−NET」にまきこんで関係を深めていった。彼は「日経クリック」の創刊編集長として、日経BPの雑誌を一般向けに販売する契機を作ったのだが、今は書籍を担当している。「どうだい?」と聞くと、「新刊よりも重版に力を入れてる」と言った。流石だね、そのセンス。
 新刊は当たればデカイが、それ以上にリスクが高い。にもかかわらず、ここ数十年の日本の出版社は、新刊戦争に突入してしまったのである。それも、企画の二番煎じ、売れっ子ライターの争奪戦として。
 元アマゾンのバイヤーで今はエリエス・ブック・コンサルティングをやっている土井英司くんが、アマゾンのバイヤー時代に見つけたノウハウは、新刊よりも定番とも言える過去の名著の方が確実に売れる、ということだった。(詳しくは彼の「成功読書術」という本をご覧ください)。新刊ラッシュでライターは多作を強いられている。実はインターネットがあるから、著者はかつてのようにじっくりと資料を探す旅に出なくても、容易に資料収集が出来て本は出せてしまう。これはこれで新しい文化作法だから否定はしない。
 しかし、その新刊ラッシュのために埋没してしまった本も少なくない。
 本というのは、本を書きたい人と出したい人のコラボレーションだ、と以前に書いた。であるなら、オンブックの復刻シリーズも、僕らが出したい本を選んで出して行きたいと思う。

 現在、2冊の本がオンブックで再デビューするための準備に入っている。いずれも、橘川個人が大きな影響を受けた人間であり、本である。

『情報化社会―ハードな社会からソフトな社会へ 』(林雄二郎/講談社現代新書)
『にっぽん再鎖国論――ぼくらに英語はわからない』(岩谷宏/ロッキングオン)

 オンブックのソリューションが出来たのだから、本はこうやって出せば良い。あなた自身が編集者となって、自分の出したい本をプロデュースしてください。もちろん絶版の本を復活させるためには、著作権者・著者の了解、版元の了解などを得る必要があり、煩雑な作業があることを理解した上でですが。

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