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社長日記

2006年09月16日

「ニートという生き方(スタイル)」田尾宏文・著

 ウォークマンが出た時に、朝日新聞をはじめとしてマスコミは一斉に「自閉症批判」を行った。僕は「宝島」でかなり長い「ウォークマン論」を書いた。若い世代が自閉化していく現象は、社会がシステム化されていくことと平行して進んで行った。社会のシステム化の問題を抜きにして「近頃の若い者は」論で、若い世代を攻撃することに違和感を持っていた。そして、なによりも自分自身の中に、自閉的な感性やニート的な体質があることを知っていたからだ。
 田尾さんは、ニートとの付き合いの中で、直接感じたことや思ったことを、丁寧に説明してくれる。ニートは一日中ネットで遊びながらメールアドレスを持たない、と彼から聞いた時は衝撃だった。またニートに対する一番の効果的な警句は「親がなくなれば、年金はなくなる」という言葉だということも、現場にいなければ分からないだろう。
 本書はニートの内面の問題と、ニートをとりまく社会構造の両面を描いている。著者が望むように、今後の「ニートに対する議論」における、基本資料となるだろう。
 ニートは世界の先進国の共通の問題だが、ニート=引きこもりという図式は日本独自のものらしい。韓国にも一部あるらしいが。それは恐らく、日本が「個人と社会」の問題の他に「家」が大きな問題の一つだからだろう。本書の成果を踏まえて、僕も「ニート論」を書きたくなった。
 著者の田尾さんとは、20数年来の付き合いである。元々は広告代理店の出身だが、僕と会った頃は、シンクタンク年鑑や企業広報の仕事をしていた。昨年は愛知万博で、立川こしらの司会で、橘川、田尾それと宮脇和とで、「子どもたちの現在」をテーマにした公開ディスカッションを行った。
 本書は著者の希望により全文がPDFで立ち読み出来る。ちょっと重たいですが、よければ、ご覧下さい。
 なお、10月27日に、行徳のニュースタート事務局で「ニートという生き方」の出版パーティを行う予定だ。アフターインターネット会議の2回目ということでもある。ここには、80人のニートが寮生活をしていて、当日の料理も作ってくれることになってる。予定が確定したらインフォメーションしますので、関心ある方は連絡ください。

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