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社長日記

2006年09月15日

古本屋さんの仲間が欲しい

 古本が危ない。古書業界は新刊書業界と共存して発展してきた。古書店には本のメキキがいて、歴史的に残すべき本を選択して残してきた。それがブックオフのシステムによって、本の中身ではなく美醜によって選別されてしまう。「ブックオフ・セドリ」という商売があって、ブックオフで100円で売ってる本で価値ある本を見つけて古書店に高く売って利ざやを稼ぐ人たちがいるという。高校生でもマニア受けしそうな本をセドリして、ネットオークションで高く売る子がいるらしい。でも、そんなの一時的だろう。
 一方で町の古書店が廃業していく。アマゾンのユーズドを使えば、古本がどんどん売れるので店舗を構えておく必要がなく、店舗は店子に貸して、自分はネット古本屋をやろうとするのだろう。しかし、そのことによって、持ち込む場所がなくなった古本はますますブックオフに流れる。いっそのこと「ブックオフのブックオフ」をやりたいぐらいだ。このままでは大事な古本がなくなる。
 古書は骨董品の扱いだから、初版本とか稀覯本など高価な値がつくものがある。そういうマニアの気持ちというのを僕は理解出来ない。作家の生原稿が流出して問題になっているが、それに何の意味があるのか、コレクターの趣味がない僕には分からない。価値のあるのはハードではなく中身なのではないか。
 大正時代の建築の本があるとする。建築科の学生は本の中身が必要なのに、骨董品としての価値は高すぎる。そうした本で著作権が終了しているものについては、オンブックにしてしまいたいと思う。アメリカでゼロックスをスピンアウトした人たちが作ったスキャニングロボットは、昨年発表されてから欲しくてたまらない機械だ。グーグルはこれを使っているのだろう。
グーグルは書籍検索を出版社に持ちかけている。保守的な日本の出版社は簡単にはのらないだろう。でも、そんなことをしているうちに、図書館にもない明治・大正の貴重な古書がブックオフの廃棄物として処理されてしまう。なんとかしたい。危機感を持つ古本屋さん、一度、相談しませんか。橘川の連絡先はこちらです。

追伸
 スキャニングロボットの話を、あるメーカーの人に話したら、日本で作ればもっと高性能で安いのが作れる、と言っていた。指紋認証のICチップを使えばよいと。日本人の黄色い手から指紋を識別する技術は、日焼けした古書から活字の輪郭をスキャニングするのに適しているだろう。アメリカのロボットは2000万円するのだ。

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