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社長日記

2006年09月09日

マーケッターが殺される日

先日の「アフターインターネット会議」以後、いろんな人から連絡をいただき、事務所にも何人か来ていただいた。会議の内容を丁寧にまとめていただきブログに掲載してくれる人もいました。ああ、このことだな、最近、マーケッターやコンサルタントたちが頭を抱えているというのは。マーケッターというのは、企業からの調査受託で仕事しているのだが、普通の職業ではないので営業のしようがない。だいたいは企業向けの講演会やセミナーなどの講師に呼ばれて、その内容に反応した企業の方から直接連絡があって、仕事に結びつくということが多い。僕も、そういう形で多くの企業のマーケティング担当者と知り合った。

 フリーのマーケッターにとって、講演会というのは大事な場なのである。しかし、どんな優秀なマーケッターであろうと、毎回違う話が出来るわけではなく、同じネタを繰り返して使っている。メディアに公開すると同じネタは使いにくいが、ライブ活動だと限られた人数なので、同じネタをやっても違和感はない。ちなみに僕の場合だと、ネタをユニット化して、テーマや観客層に合わせて組み合わせながら講演内容をデザインする。

 だから講演内容などを正確にインターネットに露出されると困るのだ。パワポの配布資料までUPしてしまう人がいるらしい。しかも、これが著作権を侵害して私益を得るためではなく、単純に「知識を共有化するためのインターネット」という本質を踏まえた善意の行為だから、ますます困る(笑)。企業の人が社内セミナーで講師を呼ぼうとネットで検索した時に、講演の中身が詳しく説明されていては、同じ内容で高いギャラもらって講演が出来なくなるだろう。

 インターネットが始まった頃、アメリカではマーケッターなどが有料のWebサービスやメールで収入を得ようとしたが、すぐにコピペされて拡がってしまうので、ネットでの有料サービスは無理だということで、ネットはあくまでもPRの場としてフリーで提供することにして、講演会やセミナーに誘導してそちらで利益をあげようとした。しかし、それも難しいことになってきそうだ。

 昔はマーケッターというのは世の中の動きをよく知っていて、それを企業の内部に伝えるだけで商売になったし尊敬もされた。しかし、これはインターネット以前からの話だけど、どんどん企業の内部の人が勉強をはじめて、そんじょそこらの自称マーケッターたちより世の中の動きについて理解してしまった。それはそうだ。自分の業界のことと顧客ターゲットだけを絞りこんで勉強すれば、余所者のマーケッターがかなうわけがない。そしてインターネットが登場して、誰もが最先端の情報を入手出来るようになってしまった。

 ということで、インターネットはいろんなものを殺すがマーケッターなる人種も殺されるのだろうな。勝負すべきは、過去に吸収した知識ではなくて、マーケッターの頭の中にあって、まだ言葉になっていないものだけだ。こればっかりはコピペ出来ないだろう。

 アフターインターネット会議は、メッセージイベントだったので、内容を宣伝してもらうことは少しもかまいません(笑)


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